2016年10月31日月曜日

79. 食べ物屋さんが今日の気分♪

10月最後の冷たい風が吹く日。クウヤ君、ユカリちゃん、ソウタ君、アオイちゃん、ヒナコちゃん、ワカちゃんの6人が集まりました。
申し合わせたようにハンモックへ向かうクウヤ君とユカリちゃん。そして案内するかのようにその前をトコトコ歩く初参加のワカちゃん。

ソウタ君、今日は木に登りたかったようで、早速ハンモックにかけてあるハシゴに登り、そのまま木にまたがってご満悦。
いつもご機嫌のヒナコちゃんは、お母さんに抱っこされながらハンモックでゆったりと揺れて、と言いたいところですが、元気な3、4歳児達が大人しく遊ぶはずもなく…。でも荒々しい揺れにも泣くことなく笑顔さえ見せていました。







「京都タワー」



クウヤ君が突然、たこ焼き屋さんをはじめました。たこ焼きがなる木があったようです。その場にいた子ども達は誰1人としてたこ焼きを知らないのに、みんなとっても美味しそう(笑)想像力と雰囲気だけでこんなにも遊べるものなんですね。

初参加のワカちゃんはしばらくみんなについて遊んでいましたが、すぐに慣れて1人しゃべりをしながらお散歩したり、満面の笑みではしゃいだり、年上の子の遊びに混じったりと満喫していました。



アオイちゃんもみんなの遊びを
しっかり見ていました♪


林道の斜面でパン作りに励む2人
竹でコネコネ


寒いのに蚊取り線香
なんともミスマッチ







定番になってきた絵本の時間。今日は絵描きののりちゃんが読んでくれました。

その後、ユカリちゃんとクウヤ君はラーメンの木でラーメン作り。お店屋さんではなく、「クウヤ君のお家で作って食べてるの」
だそうです。
ソウタ君はやっぱり木に登って嬉しそう!でも今日はクウヤ君やユカリちゃんとの折り合いが悪く、なかなか自分の思うように遊ぶことができなくて泣くことが多くて、見ているこちらももどかしかったです。
もっとお互いにコミュニケーションが取れるような関係性や、雰囲気作りをしていきたいです。










2016年10月26日水曜日

78. ケンカの後のお手当て

今にも雨が降りそうな曇天の日。心地よい風が吹く中、ユカリちゃん、コウシ君、ハナちゃん、クウヤ君の4人が集まりました。
到着が遅れるクウヤ君を待つのももどかしく、コウシ君とユカリちゃんはハンモックへと走って行きました。


ハンモック行きたーい!



2人が遊び始めて間もなくパラパラと雨が降り出しましたが、髪の毛をしっとりと濡らしながらも2人はハンモックで飛び跳ねて遊んでいました。が、風が強くなり寒くなってくるとユカリちゃんは
「公民館に行く」
コウシ君は
「お散歩する」
と意見が分かれ、コウシ君は山の方へ駆け出して行きました。
ユカリちゃんがついてこないと分かると諦めて公民館へ行くことにしたようで、今度はお母さんと妹のハナちゃんが待つ集合場所へダッシュ!
「レン(犬)もおいで〜」
と叫びながら。
そこへハナちゃんもトコトコ歩いてきて、みんなで公民館へ歩き出しました。
すると、そこへクウヤ君が到着〜。さらに雨が止んだのでまたもやハンモックへ。




荷物はロープにかけると決めている
ユカリちゃん


竹のウィンドチャイムは素朴で温かい音がするんです


今日の絵本は『風さん』/オルファース
これだけ食いついてくれると
読みがいがあります




コウシ君がハンモックの網に両足が入ってしまい困り顔。
「助けてー」
というコウシ君の声にクウヤ君がスッと近寄り、足を抜いてあげました。
するとユカリちゃんも真似して網に足を入れ、ニコニコしながら
「助けてー」
だけどクウヤ君はハシゴを登ってハンモックへ…そして両足を入れて
「助けてー」
どうやら自分も助けてもらいたかったようです。
そしてそこに現れた新たな救世主ハナちゃん。お兄ちゃんのコウシ君の足を健気に一生懸命押して助けてあげました。





まだ蚊取り線香が
必要なのです…






ハンモックでもみくちゃになって遊んでいるうちに、4歳のクウヤ君が3歳のコウシ君の上に乗っかってケンカが発生。その時にコウシ君が親指を痛めてしまったようで、それを泣きながらお母さんに訴えていました。
クウヤ君のお母さんがクウヤ君に
「どうして?コウシ君が痛いって言ってるよ?」
と話すと、コウシ君の様子を遠巻きに見た後で葉っぱを取りに行き、コウシ君に
「痛いところに巻くんだよ」
と渡してあげました。きっと自分がやってしまったことに気がついたのでしょう。
コウシ君のお母さんがコウシ君に
「もう大丈夫?クウヤ君に言いたいことがあるなら、自分で言おうね」
と話すと、コウシ君は
「もう痛いことしないで!」
とクウヤ君にきちんと言うことができました。クウヤ君は黙ったまま小さく頷いていました。
以前のクウヤ君は誰かを泣かしてしまった後も、自分の世界に戻って遊びを続けていましたが、最近は泣いている子をじっと見つめてモジモジしていることが多くなりました。そして今日は、自分で考えた末に薬代わりの葉っぱを渡して手当てしてあげたことにとても驚きました。自分が怪我をした時にお母さんにヨモギの葉を当ててもらったのを思い出したのかもしれません。
それをコウシ君がどう感じたかはわかりませんでしたが、クウヤ君が精一杯考えたその行動はとてもいいな、と思いました。
「そういう時は”ごめんね”というとクウヤ君の気持ちが伝わりやすいよ」
とクウヤ君に伝えましたが、まず気持ちや行動があって言葉は後から付いてくるもの。クウヤ君の中では気持ちが芽生え始めているから、そのうちにその気持ちに合う言葉を自分の引き出しの中から見つけて口に出せるようになるのかな、と思いました。
そしてその引き出しをバラエティ豊かにしてあげるのは絵本であったり、周りの大人だったりするのでしょう。

ハナちゃんはお兄ちゃんの真似っこ