42. 雨の日

41. 花ざかりの散歩道

風は少し冷たいけど、日射しの暖かさとそこここに漂う花の香りは春そのもの。それを感じてか、集まった３人娘はいつも以上にウキウキ♪もう１人の到着を花を摘みながら待っていました。

ツグミちゃんは

「タンポコ～　タンポコ～」

と言いながらタンポポを探したり、カエルの真似をしながらピョンピョン飛び跳ねたり。

ユイナちゃんは両をお花とキノコでいっぱいに！

ユカリちゃんはひたすらあっちにこっちに駆け回っていました。

少し遅れてアツト君がやってきたけど、女の子ばかりの上に久しぶりの参加だからどうも調子が出ないみたいで、しばらく車の陰から様子を伺っていました。

みんなが少しずつアクティブになった頃、待ちきれない様子でユイナちゃんが

「この間かくれんぼしたお山に行こう～」

と言い出しました。活発で好奇心旺盛なユイナちゃんが言いだしっぺとなって、みんながそれについていくというのが最近のパターン。

お山までの道には上にも下にもお花がたっくさん！
足元にはホトケノザやヒメオドリコソウ、ムラサキケマン、カラスノエンドウ、ツクシ。
頭の上にはツバキにヤエザクラ。

ユカリちゃんが拾ったツバキの花の上にみんなで集めたヤエザクラの花びらを乗せ、石ころでデコレーションしたら花びらアートの感性～。

にぎやかな声を聞きつけた目の前の家のおばあちゃんも表に出てきて、しばしおしゃべり。

ドキっとするマムシグサ

また歩き出した子ども達。ユイナちゃんとアツト君はさっさと大人を追い越して、お山目指してまっしぐら！先に走っていったユイナちゃんを追いかけて

「ユイナちゃ～ん、待ってよ～！」

とアツト君。いつもの間にか仲良くなっていました♪

ひっそりと咲いていたコブシ

お山に広がる畑には菜の花がびっしり！

春の陽気を感じながら食べるお弁当は格別☆

坂道を寝そべってゴロゴロ転がり

牧草地の周りを一列になってトコトコ散策

みんなで頭をつき合わせてテントウムシ探し

それを転がすユカリちゃん

今日も見つけたシカの糞

ユイナちゃんがテントウムシを捕まえたのが羨ましくて、アツト君が

「ちょうだい」

と指に乗せてもらうと、テントウムシがポトンと落ちて草の中へ。それが悲しくて、ユイナちゃんは地面に顔をつけて

「ユイナのテントウムシ～、ユイナのテントウムシ～」

と泣き叫んでいました。

そしてまたみんなでテントウムシを探すことになり、ようやく見つけた１匹をみんなでじっと観察しました。しばらくしてまたテントウムシの取り合いが始まった時、ユイナちゃんのお母さんが

「テントウムシさんは誰のものでもないよね」

とみんなに声をかけました。

そしてテントウムシが手の上で歩いているのを見て

「飛んでいくかなぁ」

「また落ちるかなぁ」

と話しているうちに、ついに羽を広げて飛んでいきました。

なぜかお腹を出したがる女の子達。

お花を摘むと誰かにプレゼントしたくなるものなのかしら？

坂道を上手く登れなくて困ってるツグミちゃんに、誰に言われるでもなくさっと手をかして助けてあげるアツト君。

眠たくてちょっとフラフラしてたツグミちゃん。
ユイナちゃんが手をひいてあげて山から下りた後は、ユカリちゃんが手をつないで駐車場まで。

行きも帰りもお花に包まれた１日でした。