2016年2月25日木曜日

37.あてのないお散歩

宮崎らしい抜けるような青空が広がった2月最後の回。
8組13人の子ども達が集まりました。


一番に来たミヤマ君はニワトリ一家と畑までひとっ走りしてウォームアップ完了。暑そうに上着を脱いでいました。
ユイナちゃんは鼻歌が聞こえてきそうな足取りでやってきて、道端で見つけたタンポポを見せてくれました。そして早速山道へ。


クウヤ君は体調がすぐれないのか、
「もう帰る~」
と言ってなかなか皆のところへ来ようとしませんでしたが、少しずつ一人で遊びだし、畑に自生していたアサツキをしゃぶりながらお散歩をしていました。




今日はツグミちゃんもユカリちゃんもなぜかグズグズ。どうやらお腹がすいていたらしく、お弁当を開くと大事そうに黙々と食べていました。
そんな腹ペコちゃん達を横目に、ユイナちゃんはずーっとニワトリを追いかけ走り回っていました。






お昼ごはんの後に、玄米おかきを焼きました。
日曜日に臼と杵で搗いた玄米餅を薄く切って干しておいたかき餅です。
ポカポカ暖かい日でしたが風が少し冷たかったので、火を炊き始めると皆周りに集まってきて、おかきの香ばしい香りが漂ってくる頃には、身も心もおかきにわしづかみにされていました。


初めは調子の出なかったクウヤ君ですが、おかきが焼けるとおかき屋さんに変身♪
「いらっしゃいませ~」
「おかきですよ~」









 シュロの葉を傘に見立てて




一人、また一人と道路へ駆けて行き、あてのない散歩がはじまりました。




同い年のユイナちゃんのことが大好きなツグミちゃんは
「ユイナ~」
と呼びながら後をついてトコトコ。そしてユイナちゃんが持っているシュロの葉を自分も持ちたくて、あちこち探しましたが見つからず、代わりにヒノキの枯葉でヒラヒラさせてニコニコしていました。




川を眺めるのが大好きで、橋の上で30分は遊べる子ども達。




ユカリちゃんとユイナちゃんがシュロの葉で叩き合っているのが羨ましくて
「ツグミもー」
と声をかけるツグミちゃん。


しばらくしてユイナちゃんが譲ってくれましたが、本当は大好きなユイナちゃんとやりたかったのか、イマイチ気乗りせず・・・ちょっと残念そうなツグミちゃんでした。



今までに行ったことのない山道を発見したみんな。満面の笑みで駆け上っていきました。








初めての道だけど子ども達だけでズンズン進んで行き、着いたところは山の上の開けた畑。
霧島の高千穂の峰がきれいに見えました。
畑の土手で寝転んだり腰掛けてボーっとしたり、草を摘んだり。うららかな小春日和に小さな春を感じている3人娘。











山道を下りながら長い竹の棒を拾ってきたツグミちゃん。
「ツグミのなんだからっ!」
と独り言を言ってなんだかとても強そうな顔をしていました。


2歳だけれど誰よりもおしゃべりなユイナちゃん。今日はずっと年上の男の子達と走り回り、気がつけばほとんどおしゃべりを聞いていないくらい動き回り、お母さんの存在を忘れているかのような遊びっぷりでした。それでも物足りず、山から下りてくると
「まだ遊ぶー!」
と泣き叫んでいました。

久しぶりに参加したタイガ君。今日はいつもの幼稚園へ行きたがらず、森のようちえんなら行くと言って妹と一緒にやってきました。
今までは室内遊びや一人遊びが多い印象でしたが、今日は同い年のミヤマ君と叫びながら山道を駆け上り、笹藪でかくれんぼをして走り回っていました。そして山から下りてくるとなぜかしょんぼりして泣き顔。どうやらまだ遊んでいたかったようです。

気のむくままあてのない散歩をしましたが、子ども達は新しい道を発見してとてもワクワクしたお散歩になったと思います。

梅の花があちらこちらで顔を見せはじめ、漂う空気全てに春を感じる、そんな1日でした。