2016年5月23日月曜日

49. 子どもが生き物をつぶすのはなぜだろう

今日は赤ちゃんも含めて6人の子どもが集まりました。



虫こぶを発見



筍が欲しいユイナちゃんの希望で裏の栗林へ。
この時期はみんなに人気の筍ですが、地元の人達が放っておくはずもなく、あるのは筍を採った後の穴ばかり。
やっと見つけた1本も、節だらけのあまり美味しそうではないもの。でも子どもはニョキと生えてるだけでワクワクして採りたくなるようで、3歳のソウタ君はお母さんと一緒に頑張って抜いていました。





久しぶりにみんなで林間ブランコへ行きましたが、ユカリちゃんが真っ先に走って座り、他の子が乗りたいと口々に叫んでも変わる気配がなく、少ししてから
「隣空いてるよー!」
と、2人乗りすることで譲ったつもりのよう。
普段は一番年長ということもあり、お姉ちゃん役に徹するユカリちゃんですが、この日はどうしてもブランコに乗っていたかったようで、頑として譲りませんでした。
























竹林の下り道で足を滑らせて転んでしまったソウタ君。大きな声で泣いていると、先に下りていた3人娘が
「どうしたの~?」
と上ってきました。かといって手をかすわけではなく・・・。それでもみんなが来てくれたことで泣き止み、結局ソウタ君はお尻でズリズリと滑りおりていきましたが、今度は上ってきたツグミちゃんが手に握っていたヘビイチゴを握りつぶしてしまい大泣き。
特別大きいヘビイチゴだったので悲しかったのでしょう。また栗林まで上って採ってきました。







アリも蚊も身動きできなくなるほど嫌いなユカリちゃんですが、なぜかミミズを触るのは好きで、地面を這っていたイトミミズをつまみあげると、シゲシゲと観察した後、あろうことか指先ですり潰してしまいました。

子どもはよく生き物をわざと足で踏んだりしますが、なぜそういうことをするのか大人には理解ができませんし、「ちょっと待った~!」と言いたくなります。
かといって言葉で
「生き物を殺しちゃダメでしょ」
と言ったところで、大人が蚊や蝿、ゴキブリを叩いて殺しているのを子どもはしっかり見ているので、そういう言葉は子どもの心には届きません。
その生き物への愛着が無いから殺すのでしょうか。
踏んだら、潰したらどうなるんだろう、という純粋な好奇心による行動でしょうか。
はたまた、”死”というものが分らないからでしょうか。

以前、我が家でニワトリを4羽飼っていました。森のようちえんの子ども達もとても可愛がってくれていましたが、少し前に動物に食べられたか何かで4羽とも姿を消してしまいました。
ニワトリがいなくなったことに気づいた子ども達は、それから毎回来る度に
「ねぇ、ニワトリさんは?」
と聞いてきます。
その度に
「たぶんね、イタチかタヌキかイノシシか、この山に住んでる動物が食べちゃったんだろうね。死んじゃったの。みんなもニワトリのお肉食べるよね?から揚げとか南蛮とかさ。他の動物も一緒なんじゃないかな。」
と話しますが、分ったような分らないような・・・と言った表情で悲しそうにうなだれます。
そして生き物が大好きなユイナちゃんは、から揚げを食べる度に
「ニワトリさん死んじゃったんだよね」
と話しているそうです。
ちょっと話を飛躍させすぎたかな・・・と、反省しないでもないですが、毎日口にしている食べものは、野菜でもお肉でも魚でも命あるものだということを感じてもらいたいという思いがあります。
死は悲しいけれど、悲しいだけではない。他の命の糧になるということ。
今回のニワトリ事件は我が家にとっても悲しい出来事ではありましたが、生き物が大好きな子ども達は、これからきっと様々な死と直面することでしょう。その体験を重ねて生と死を身体の中に沁みこませていってほしいと思います。




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