2017年2月8日水曜日

89. こっちの山からあっちの山へ

参加予定だった2組が体調不良のため欠席になり、今日は3歳のユイナちゃんと4歳のユカリちゃん、そして午後からは1歳のヒナコちゃんが家族3人で参加してくれました。
1ヶ月前にはまだ固かったユスラウメの蕾がふっくらとしてきて、子どものほっぺのような愛らしい紅色になっていました。
山の家のに植わっているミツマタも花を咲かせる準備が整ったようです。

今日は雑巾とお水を抱えて少し早めに出かけ、山の家の窓拭きをしました。以前から山の家を子ども達の創作の場にしたいと考えていましたが、電気がなくてトイレも使えないので二の足を踏んでいました。しかし、授乳期の0〜2歳の子どもが多い今のメンバーで野遊びをしようと思うと、冬には強烈な霧島おろしが吹き荒れるこの場所では避難小屋のような役割を果たす場所も必要です。ということで、不便さは覚悟の上で「森のアトリエ」と「赤ちゃんスペース」を少しずつ作っていくことにしました。
今はかなり殺風景ですが、いつの日か子ども達の作品で彩られることを楽しみにしながら、ボチボチ掃除していこうと思います。











 元気いっぱいの笑顔でやってきたユイナちゃん。早速
「ねぇ、たんけんしよう〜」
女の子らしい雰囲気とは裏腹になかなかチャレンジャーな行動派なので、整備されていない山の家の奥の林道へ行くことにしました。昨年春に来た時は年上の男の子の後ろについて泣きながら負けじと斜面を登っていましたが、今日は先頭きっておしゃべりをしながら軽々と登っていて、その様子に心身ともに成長しているのを感じました。
一方ユカリちゃんはユイナちゃんのようにスムーズに登れない悔しさを私に爆発させながらも、ユイナちゃんのお母さんのアドバイスを素直に聞いて別の道から登っていました。
そしてキャッキャと笑いながら
「ジャングルみた〜い!」
と折れた竹をくぐったり跨いだり、そして何度も転びながらまさに探検する2人なのでした。






 山から下りてくる途中でお昼ご飯のサイレンが鳴ると、ユカリちゃんは暖かい所で食べたい、ユイナちゃんは菜の花が咲いてた山の上で食べたいと言い出して両者譲らず。別々で食べることにしたものの、ユカリちゃんは
「いっしょにたべたかった」
と目に涙をにじませながら自分で握ったおにぎりをパクリ。
3口ほど食べて笑顔になった時、ユイナちゃんがお母さんと戻って来て
「おべんとうたべたら なのはなのやまにいこう〜」
と誘ってくれました。
その後はハンモックで遊び、私がやっていた竹の処理を手伝い、そして昨年の春に菜の花畑だった隣の山へ。









 ヒナコちゃん一家も合流して菜の花畑目指して坂を登って行きましたが、さすがにまだ咲いていなくてユイナちゃんは肩を落としていました。
「きっと3月になれば咲くよ!また来ようね」
と誘うと気を取り直してユカリちゃんとキャッキャキャッキャと遊び、犬のレンを連れて一気に坂道を駆け下りて行きました。
子ども達が気の向くままにこっちの山からあっちの山へとトコトコタッタカ駆け回る光景。これこそ森のようちえんin限界集落の醍醐味です!


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